栗原重一とその時代

エノケン喜劇をささえた音楽家

演劇映像学連携研究拠点の2018~2021年度の公募研究「栗原重一旧蔵楽譜を中心とした楽士・楽団研究昭和初期の演劇・映画と音楽」が2021年度までの研究成果を中間報告としてまとめた報告書。研究代表者・分担者・協力者による7本の論考とともに、栗原資料をかつて所蔵しておられた瀬川昌久氏のインタビュー、および研究分担者の毛利眞人による詳細な映画分析表を収録している。

  • 目次
    栗原旧蔵資料カラー図版
    所蔵印抜粋
    成果報告集刊行にあたって
       中野正昭
    公募研究「栗原重一旧蔵楽譜を中心とした楽士・楽団研究」成果報告概要(2018~21年度)
       白井史人
    論考 栗原重一の仕事:レコード録音と映画音楽にみる栗原重一の流儀
       毛利眞人
    栗原重一旧蔵資料における五線紙情報と押印状況についての報告と考察
       山上揚平・47
    トーキー時代のサイレント映画伴奏譜――所蔵印の分布と栗原重一による使用例の分析
       柴田康太郎
    アメリカの出版譜からエノケン映画の音楽へ――『エノケンの大陸突進』制作における栗原重一旧蔵資料の役割
       小島広之
    榎本健一の舞台作品と栗原重一旧蔵資料――総譜および『孫悟空』(1947)楽譜の分析から
       白井史人
    ピエル・ブリヤント他観劇写真貼込帖の考証
       中野正昭
    『孫悟空』(1940年)における全体主義とエノケンの身体性
       紙屋牧子

    資料
    第1回瀬川昌久インタビュー
    第2回瀬川昌久インタビュー
    公開研究会記録
    栗原重一関連ディスコグラフィ作成:毛利眞人
    エノケン映画分析一覧表作成:毛利眞人
    栗原重一関連年譜
    執筆者一覧