第4回「1938年問題研究会」「世界史のなかの1938年ーー1930年代ドイツ演劇をめぐって」が5月12日に開催されます。講師にはヨーロッパ近現代史を専門とする小沢弘明氏(千葉大学教授)を迎えます。入場無料・予約不要。詳しくは下記サイトをご参照ください。
http://kyodo.enpaku.waseda.ac.jp/activity/20120512.html
演劇映像学連携研究拠点「翻訳プロジェクト」では、平成24年度の翻訳テキスト選定に向けて、1930年代ヨーロッパ地域における文化と政治をめぐる相克に焦点を当てた研究会(「1938年問題研究会」、代表:鴻英良)を開催しています。
第3回の研究会では、ロシア政治史がご専門の塩川伸明氏を講師に迎え、ソヴィエト政治史の概説を講演いただきます。そのうえで、ロシア・アヴァンギャルド演劇が体制側に「抵抗」できずに包摂されていったプロセスの問題性を議論していく予定です。
予約不要、入場自由ですので、ぜひご参加ください。
詳細は下記を参照。http://kyodo.enpaku.waseda.ac.jp/activity/20120303.html
2011年度の翻訳公開は、2月下旬を予定しておりましたが、事情により3月下旬から順次公開開始とさせていただきます。今年度の翻訳公開リストは以下の通りです。
【ドイツ】
○ジェルジ・ルカーチ『近代戯曲の発展史』(谷川道子訳)
※増補版を2011年12月上旬より公開しています。
【フランス・ベルギー】
○アンドレ・アントワーヌ編「自由劇場」(横山義志訳)
※完訳版を2012年3月下旬より公開開始予定です。
○モーリス・ポトゥシェール「人民劇場」(田中晴子訳)
※完訳版を2012年4月下旬より公開開始予定です。
○モーリス・メーテルランク「小話~演劇について~」(穴澤万里子訳)
※2012年5月下旬より公開開始予定です。
【中国】
○傳謹「東洋芸術のアイデンティティ」(平林宣和訳)
※2012年3月下旬より公開開始予定です。
○焦菊隠「演出・作家・作品」(瀬戸宏訳)
※2012年4月中旬より公開開始予定です。
【メキシコ】
○ドナルド・H・フリッシュマン「現代マヤ演劇と民族紛争」(里見実訳)
※2012年3月下旬より公開開始予定です。
【ペルー】
○ミゲル・ルビオ・サバタ「北京オペラについてのノートと考察」
(里見実訳)
※2012年3月下旬より公開開始予定です。
【コロンビア】
○エンリケ・ブェナベントゥーラ「コロンビアの新しい演劇」「文化と政治」(ともに里見実訳)
※2012年3月下旬より公開開始予定です。
【ブラジル】
アウグスト・ボアール「演劇を通して何かを言いたい俳優と非俳優のための200のエクササイズとゲーム」(里見実訳)
※2012年4月下旬より公開開始予定です。
【ラテンアメリカ解題】
○里見実「中南米演劇 解題のためのノート」
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパの演劇動向を「形式」から分析したルカーチの『近代戯曲の発展史』(谷川道子訳)の翻訳が、一部新しく追加されました。ぜひご再読ください!
「ヨーロッパ世紀末転換期演劇論」(フランス)を公開スタートしました。「演出の世紀」の代表的なアントワーヌ、アッピアなどの文献が日本語で読むことができるようになりました。ご意見をお寄せ下さい。