公募研究「19世紀末から20世紀前半のフランスにおける『絵描きの仕事』と舞台芸術界の美学的関連ならびに人的交流をめぐる研究」
セシル・クータン連続レクチャー「<絵描き>と舞台芸術」

演劇映像学連携研究拠点公募研究「19世紀末から20世紀前半のフランスにおける『絵描きの仕事』と舞台芸術界の美学的関連ならびに人的交流をめぐる研究」(研究代表者:間瀬幸江)が主催する研究会を以下の通り開催いたします。入場無料・予約不要ですので、ぜひご参加ください。 

◆日時
第一回:12月4日(火)18:30~21:30
第二回:12月8日(土)18:30~21:30
(日本語通訳付 入場無料・予約不要)

◆会場
第一回:早稲田大学文学学術院 第二会議室(33-2号館)
第二回:早稲田大学文学学術院 第七会議室(39号館)

◆講師:セシル・クータン
フランス国立図書館演劇部門主任学芸員。長きにわたり、舞台装置のデザイン画をはじめとする、演劇関連博物資料の管理責任者をつとめる。2012年10月、『敵を欺け:カモフラージュ技術と第一次世界大戦』(Tromper l'ennemi - L'invention du camouflage moderne durant la Grande Guerre)を上梓。

◆概要
第一回
「最前線での舞台美術家たち:カモフラージュと第一次世界大戦」
1915年、フランス軍はカモフラージュ小隊を編成する。ここに配属された兵士はすべて画家であり、その中には、デフォルマシオンに長けたキュビストや、だまし絵を得意とする舞台装置家が含まれていた。味方を敵の目から隠しつつ、敵の目を欺く仕掛けを作る任務を担った彼らの最前線での活躍を通じて、舞台美術界に出自をもつ<絵描き>たちが持たされたもう一つの顔を紹介する。

※こちらからPDFファイルがダウンロードできます。

第二回
「描くこと 形にすること -装置と衣装の芸術家たち―」
舞台作品づくりに不可欠な、装置と衣裳。コラージュやモンタージュなどの手法が盛んに用いられた時代はべつとして、衣裳デザイナーや舞台装置家たちのデザイン画の手法は、数百年前とあまり変わっていない。IT技術へと移行した衣装デザイナーの数はかなり限られている。しかし旧来から、デザイン画の様式は常に多様であり続けてきた。18世紀の洗練されたデザイン画から、クリスチャン・ベラールのアクリル画、そして、アンドレ・マッソンの独特の個性と、実に枚挙にいとまがない。<絵描き>であり続けるアーティストたちの仕事を切り口に、演劇と絵画の濃密な関係の歴史を紐解く。

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◆お問い合わせ先
演劇映像学連携研究拠点事務局
Tel: 03-5286-8515 Fax: 03-5286-8516
Mail kyodo-enpaku_atmark_list.waseda.jp
(_atmark_は@にかえて送信してください)