研究会
Activity
共同利用・共同研究拠点連携プロジェクト「疫病・戦争・災害の時代にーサミュエル・ベケット映画祭2024」
「ベケットの実験的短篇映像 上映&トークの夕べ」
◆日時 2024年12月17日(火)18:30~20:40
◆会場 早稲田大学小野記念講堂
◆定員 200名
※事前予約制、定員を超えた場合は抽選
◆参加無料
◆申込期間 2024年10月2日(水)10:00~12月9日(月)12:00
予約申込は コチラのフォームから ※申し込みは終了しました
【2025年3月25日更新】
演劇博物館公式YouTubeチャンネルにてアーカイブ映像を公開いたしました。
コチラからご覧ください。
企画概要
早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点では、昨年度来、文部科学省より同じく共同利用・共同研究拠点としての認定を受けている京都芸術大学舞台芸術研究センター舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点と連携し、様々なイベントを開催してまいりました。その共同利用・共同研究拠点連携プロジェクトの2年目として、今年度は、サミュエル・ベケット(1906-1989)をテーマに、「疫病・戦争・災害の時代にーサミュエル・ベケット映画祭 2024」と題して早稲田と京都にて上映イベントを開催する運びとなりました。
『ゴドーを待ちながら』で知られるサミュエル・ベケットは、誕生と死の間に宙吊りにされた人間を描き続けました。戦争、パンデミック、環境破壊が相次ぐディストピア的な時代に、代表作の映像を東京と京都で上映します。
早稲田大学ではベケットが脚本を執筆した唯一の映画でバスター・キートン主演の「フィルム」をはじめ、ベケット自身が演出したテレビ作品「クワッド」とベケットの演劇を他の監督が映画化した二次創作とも言える作品3本の計5本の短編映像を上映します。どれも実験的な作品で、アンソニー・ミンゲラやニール・ジョーダンといった名監督やアラン・リックマンやジュリアン・ムーアなどの名優が関わっています。「ゴドーを待ちながら」や「エンドゲーム」のように「疫病・災害・戦争」とは直接結びつかないかもしれませんが、どの作品も私たちの無意識の領域に迫りつつ、私たちが生きる今という時代に呼応しうる作品です。上映後には、『ピアニストを待ちながら』などベケット的な映画を撮り続ける七里圭監督と『QUAD』の演出経験をお持ちの演出家・カゲヤマ気象台さんをお迎えし、と早稲田大学の岡室美奈子先生と京都芸術大学の小崎哲哉先生が聴き手となって、上映作品を中心にベケットの世界を深堀りします。
登壇者
カゲヤマ 気象台(劇作家、演出家、演劇プロジェクト《円盤に乗る派》代表)七里 圭(映画監督、脚本家)
小崎 哲哉(京都芸術大学大学院芸術研究科教授)
岡室 美奈子(早稲田大学文学学術院教授)
※登壇順、敬称略
プログラム
18:30 開会の挨拶、趣旨説明
【第一部】上映会
18:35-18:57 『フィルム』
18:58-19:12 『わたしじゃないし』
19:13-19:14 『ブレス』
19:15-19:31 『プレイ』
19:32-19:42 『QUAD』
19:42-19:55 休憩
【第二部】アフタートーク
19:55〜20:40 カゲヤマ 気象台、七里 圭、小崎 哲哉、岡室 美奈子
20:40 閉会の挨拶・終了
登壇者プロフィール

1988年静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。演劇プロジェクト《円盤に乗る派》代表。 2013年、『野良猫の首輪』でフェスティバル/トーキョー13公募プログラムに参加。2015年度よりセゾン文化財団セゾン・フェロー。2017年に『シティIII』で第17回AAF戯曲賞大賞受賞。2021年より共同アトリエ「円盤に乗る場」を運営。
●七里 圭(映画監督、脚本家)

●小崎 哲哉(京都芸術大学大学院芸術研究科教授)

●岡室 美奈子(早稲田大学文学学術院教授)

【主催】
早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点
京都芸術大学舞台芸術研究センター 舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点