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公募研究「楽譜資料を中心とした無声期の映画館と音楽の研究」による成果報告会「無声期の時代劇映画と和洋合奏:ヒラノ・コレクションの時代劇伴奏曲集」開催
2017年01月07日開催
公募研究「楽譜資料を中心とした無声期の映画館と音楽の研究」(研究代表者・長木誠司)による成果報告会「無声期の時代劇映画と和洋合奏:ヒラノ・コレクションの時代劇伴奏曲集」が1月7日(土)に開催されます。入場無料・予約不要です。ぜひご来場ください。
無声期の時代劇映画と和洋合奏:ヒラノ・コレクションの時代劇伴奏曲集
◆日時:2017年1月7日(土) 13:30-17:00
◆会場:早稲田大学小野記念講堂 http://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
◆シンポジウム趣旨
昭和初期の無声映画の時代、とりわけ時代劇の伴奏音楽は和洋合奏によって、古典邦楽曲などが演奏されていました。もちろんそのこと自体はよく知られていますが、資料があまりにも不足しており、映画館の音楽家たちが具体的にどんな楽譜を使って、どのように伴奏をしていたのかといったことは、ほとんど知られていませんでした。ところが2014年、早稲田大学演劇博物館に、当時の映画館の音楽家が所蔵・使用していた楽譜資料(通称「ヒラノ・コレクション」)が収蔵され、これまで知られていなかったような伴奏譜の存在や使用法の実態が少しずつ分かり始めています。 この催しは、ヒラノ・コレクションの調査を進めている早稲田大学演劇映像学連携研究拠点の公募研究「楽譜資料を中心とした無声期の映画館と音楽の研究」の本年度の成果報告会として、貴重な映画の上映とともに楽譜を演奏する試みです。本年度は、楽譜資料に記載された編成を再現して伴奏をおこない、複数の曲を聞き比べながら、本コレクションの特徴を検討したいと考えています。第1部では『血煙高田馬場』を複数回上映し、ヒラノ・コレクションに収められている複数の作曲家の楽曲を比較します。また第2部では『一殺多生剣』を2度上映し、1度目はヒラノ・コレクションの伴奏譜による音楽で、2度目は現代の日本の無声映画伴奏者(湯浅ジョウイチ氏)のアプローチによる音楽で上映をおこないます。過去の音楽実践と現代の音楽実践の距離を踏まえながら、あらためて歴史的考証のあり方を考え、議論する機会となれば幸いです。
◆プログラム:
第1部 時代劇伴奏曲と作曲家:松平信博、佐々紅華
13:30-14:45
解説:紙屋牧子(東京国立近代美術館フィルムセンター)、柴田康太郎(東京大学)、土田牧子(共立女子大学)
上映作品:『血煙高田馬場』(3通りの音楽による上映)
第2部 「ヒラノ・コレクション」と現代の映画伴奏
15:05-17:00
解説:牧由尚(日本映画研究・映像提供)、紙屋牧子、白井史人(早稲田大学演劇博物館)
上映作品:『一殺多生剣』(2通りの音楽による上映)
出演:片岡一郎(活動写真弁士)
演奏:Izumi(flute)、川上統(cello)、丹原要(piano)、古橋ゆき(violin)、 宮澤やすみ(shamisen)、湯浅ジョウイチ(guitar, conductor)
◆主催:早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点 公募研究「楽譜資料を中心とした無声期の映画館と音楽の研究」
協力:牧由尚(画像・映像提供)
◆お問い合わせ先
柴田康太郎(研究分担者)
Mail: shibata_67k_atmark_hotmail.com (_atmark_は@にかえて送信してください)