以御余光速に普請成就の折柄 去ル御方様より第一番目ハありふれし 時代狂言を仕組候様〓御差図に取敢ず はづかしき 殿 ぬしや ゆかしき 瑞龍山の楼門短歌雑書 千草花砂新舞台 四番続 おすゝめに とりあへず 十三鐘 絹掛柳 妹背山婦女庭訓 二まく 道行 言葉小田巻 沢村訥升 中村歌女之丞 沢村田之助 竹本れん中 第二番目はお好に名代の物を書直し よせバよいにとお叱 もかへり三筋の新内ぶし 旅を裃にきさらずの 夜舟で濡れし与三郎 二度のちぎりもかんざしに 抜さしならぬ妾宅で 色に赤間がなぶり切是も むかしハ奥州で名を知られたる観音久次 ふたゝび化て 弥勒町入込む舟穂に女房の お滝が気転疵物の切れ お富が二百両ゆすり衒もお主のため そのあいずりの 蝙蝠ハ欲に目のなき旅あんま 丈我が懺悔の入替子 畜生墳で同胞の名のり合迄 あれ是と鈍き手業に男 縫直したる女浴衣も秋の晴着に鳴海の絞り地 處女翫浮名横櫛 合巻 三編