然義平の義の字は義臣の義の字平はたいらか輒く本望早お暇と立出る末世に天を山といふ由良助が孫呉の術忠臣蔵共云はやす娑婆の言葉の定めなきわかれわかれて出て行第十一柔能剛をせいし弱能強をせいするとは張良に石公が伝へし秘法なり塩冶判官高定の家臣大星由良助是を守つて既に一味の勇士四十余騎猟船に取乗て苫ふか〲と稲村が崎の油断を頼にて岸の岩根に漕寄て先一番に打上るは大星由良助義金二番目は原郷右衛門第三番目は大星力弥跡に続て竹森㐂多八片山源太先手跡舟段々に烈を乱さず立出る奥山孫七須田五郎着たる羽織の合印いろはにほへとと立ならぶ勝田早見遠の森音に聞へし片山源五大鷲文吾かけやの大槌引さげ〱吉田岡崎ちりぬるをわか手は小寺立川甚兵衛不破前原深川弥次郎得たる半弓手挟で上るは川瀬忠大夫空にかゝやく大星瀬平よたれそつねならむうゐの奥村岡野小寺が嫡子中村矢嶋牧平賀やまけふこえて朝雰の立並たる芦野や菅野千葉に村松村橋伝治塩田赤根は長刀かまへ中にも磯川十文字
然義平の義の字は義臣の義の字平はたいらか輒く本ン望早お暇と立出る末世に天を山といふ由良ノ助が孫呉の術忠臣蔵共云はやす娑婆の言葉の定めなきわかれわかれて出て行第十一柔能剛をせいし弱能強をせいするとは張良に石公が伝へし秘法なり塩冶判官高定の家臣大星由良ノ助是を守つて既に一チ味の勇士四十余騎猟船に取リ乗リて苫ふか〲と稲村が崎の油断を頼にて岸の岩根に漕寄セて先ツ一チ番に打上るは大星由良ノ助義金二番目は原郷右衛門第三番目は大星力弥跡に続て竹森㐂多八片山源太先キ手跡舟段々に烈を乱さず立出る奥山孫七須田五郎着たる羽織の合イ印シいろはにほへとと立ならぶ勝田早見遠の森音に聞へし片山源五大鷲文吾かけやの大槌引さげ〱吉田岡崎ちりぬるをわか手は小寺立川甚兵衛不破前原深川弥次郎得たる半ン弓手挟で上るは川瀬忠大夫空にかゝやく大星瀬平よたれそつねならむうゐの奥村岡野小寺が嫡子中村矢嶋牧平賀やまけふこえて朝雰の立並たる芦野や菅野千葉に村松村橋伝治塩田赤根は長刀かまへ中にも磯川十文字
地色:早お,中:早お,トル:早お地色/中/トル
ウ:立ウ
ウ:末世にウ
ウ:由良助がウ
上:忠臣蔵共,ウ:忠臣蔵共上/ウ
ウ:娑婆のウ
中:定め中
色:わかれ色
上:わかれて上
三重:出て,上:出て三重/上
地:柔能,ハル:柔能地/ハル
ウ:張良にウ
中:秘法なり中
ウ:塩冶ウ
ウ:大星ウ
ハル:由良助ハル
中:守つて中
ウ:一味のウ
ハル:取乗てハル
ウ:苫ウ
フシ:岸のフシ
コハリ:先,ウ:先コハリ/ウ
ウ:大星ウ
色:義金色
ウ:二番目はウ
ウ:第三番目はウ
ナヲス:力弥ナヲス
キン:跡にキン
ハル:竹森ハル
中:先手,ウ:先手中/ウ
ウ:奥山ウ
ウ:須田ウ
ハル:着たるハル
色:合印色
ウ:いろはにほへとウ
フシ:立ならぶフシ
地:勝田,中:勝田地/中
ハル:片山ハル
ウ:大鷲ウ
色:引色
詞:吉田,ノリ:吉田詞/ノリ
地:得たる,ウキン:得たる地/ウキン
ハル:手挟でハル
ウ:川瀬ウ
中:忠大夫中
フシ:空に,ハル:空にフシ/ハル
色:大星色
ウ:よウ
ウ:そウ
ウ:つねならむウ
ウ:奥村ウ
ハル:小寺がハル
ウ:中村ウ
トル:やまトル
ウ:朝雰のウ
フシ:立並たる,ハル:立並たるフシ/ハル
詞:千葉に,ノリ:千葉に詞/ノリ
色:かまへ色
江戸:中にも,ハル:中にも,ウ:中にも江戸/ハル/ウ