殿殿宿
殿殿宿
の事をお尋なれ丹波与作が哥に江戸三がいへいかんしてハヽヽヽヽ御めん候へたわゐ〱三人ヤア酒ゑいたがはず性根しやうねが付ずば三人が酒のゑいさまさしませうかな⊗ヤレ聊尓れうじなされまするなはゞかりながら平右衛門めが一言申上たい義がござりますしばらくおひかへ下されませう由良助様寺岡平右衛門めでござります御機嫌きげんていはいしましていか斗大悦に存奉ります⊗フウ寺岡平右とはヱヽ何でゑすかまへかど北国ほつこくへお飛脚ひきやくにいかれた足の軽い足軽殿か⊗左様でござります殿様の御切腹を北国にて奉はりましてなむ三宝とちうを飛で帰りまする道にてお家も召上られ一家中散々ちり〲と承はつた時の無念さ奉公こそ足軽なれ御おんかはらぬお主のあた師直めを一討と鎌倉へ立こへ三ケ月が間非人ひにんと成て付ねらひましたれ共敵は用心厳敷きひしく近寄ちかよる事も叶ひませずしよせん腹かつさばかんと存ましたが国元の親の事を思ひ出しましてすご〱帰りました所に天道様のおしらせにやいづれも様方の一連判れんばんの様子承はりまするとヤレ嬉しや有かたやと取物も取あへずあなた方の旅宿りよしゆくを尋ひたすらお頼申上ましたれば出かしたういやつじやかしらへ願ふてやろとお詞にすがり是迄推参すいさん仕りました師直屋敷の⊗アこれ〱〱ア其は足がるではなうて大きな口軽じやのなんと牽頭たいこなされぬか尤みたくしものみ

歌:江,ハル3::江歌/ハル3:

ナヲス:してナヲス

詞:ハヽヽヽヽ