西
の院宣も朝方か所為しわざと聞きやつを殺すが一への云訳いひわけと云より早く首打落しサア〱義経教経が首取とと云せも果ずヤア能登守教経は八嶋のおきにて入水じゆすいせり横川の覚範が首は忠信にと仰の中にふり上て兄の敵を討おさめ打おさまつたる君が代に奥刕へ行小原へ行平家の一るい討亡うちほろぼし四海太平たみ安全あんせんこく豊饒ふにようの時をゑてに穂さかゆる秋津国繁昌はんじやうならびなかりけり延享四丁卯年霜月十六日作者竹田出雲三好松洛並木千柳右之本頌句音節墨譜等令加筆候師若鍼弟子如縷因吾儕所傳泝先師之源幸甚竹本義太夫高弟予以著述之原本校合一過可為正本者竹田出雲掾清定京二條通寺町西ヘ入丁大坂高麗橋二丁目正本屋山本九兵衛版山本九右衛門版

地:きやつを,ウ:きやつを地/ウ

ウ:一門への

ハル:云訳ハル

ウ:云より

色:打落し

詞:サア

地:仰の,ウ:仰の地/ウ

ハル:ふり上てハル

ウ:兄の

ウ:打治つたる

ウ:奥刕へ

ウ:平家の

ウ:四海

キン:穂にキン

ウ:秋津国