テーマ研究3「舞台芸術 創造とその環境 日本/世界」

    研究代表者 藤井慎太郎(早稲田大学文学学術院准教授)
    研究分担者 秋野有紀(学術振興会特別研究員PD)
          奥香織(早稲田大学理工学術院非常勤講師)

 ○研究成果概要(平成25年度)
・オーラル・ヒストリー 2013年度は、年末までに計4回の定例研究会を開催し、オーラル・ヒストリーの方法について議論するとともに、木村公香(バレエ・ダンサー・教師)、および橋本洋(舞台監督)のインタビュー実施、テープ起こし原稿の校閲(木村氏の聞き手・校閲:斎藤慶子、深澤南土実、橋本氏の聞き手・校閲:佐野勝也、深澤南土実)を行った。


・ローラン・シェトゥアーヌによるレクチャー フランス出身だがもっぱらドイツでドイツ語戯曲の演出によって、近年はダンス作品の振付によって知られている振付家・演出家で、神奈川芸術劇場に作品『M!M』が招聘されたローラン・シェトゥアーヌを招き、藤井慎太郎研究代表者が聞き手となって、同作品の創作の方法論と背景、ドイツ語圏で活動することの意味について伺った。


・ジャン=マルク・アドルフによるレクチャー フランスにおける舞踊批評の第一人者で、雑誌『ムーヴマン』を創刊し、現在も編集主幹を務めるジャン=マルク・アドルフを招き、フランスの現代ダンス、とりわけマギー・マランの仕事に関する公開レクチャーを開催した。


・F/Tユニバーシティ 今年度はレクチャーは開催せずに、単行本『ポストドラマ時代の創造力 新しい演劇をつくるための12のレッスン』(白水社、2014年1月刊行)としてこれまでの成果をとりまとめるため、原稿の校閲作業を中心に活動した。


・シンポジウム「震災後の芸術と環境、東北の未来」 東日本大震災からおよそ3年後の舞台芸術の表現と環境の現状を問い直すシンポジウムを開催した。 オーラル・ヒストリー 2012年度は、計6回の定例研究会を開催し、オーラル・ヒストリーの方法について議論するとともに、フラメンコ・ダンサー・振付家である小島章司氏のインタビュー原稿の校正(聞き手・校閲:佐野勝也、竹田恵子)、バレエ・ダンサーとして活躍した後、教育に従事した鈴木光代氏のインタビュー実施、テープ起こし原稿の校閲(聞き手・校閲:斎藤慶子、柳下恵美)、やはりバレエ・ダンサー、教育者として活躍した木村公香氏のインタビュー実施、テープ起こし原稿の校閲(聞き手・校閲:斎藤慶子、柳下恵美)を行った。