公募研究「昭和期日本における幻灯(スライド)の復興と再発展」による上映会「やまがたと映画 「幻灯の映す家族」」のお知らせ
公募研究「昭和期日本における幻灯(スライド)の復興と再発展―「教育」と「運動」のメディアとしての製作・流通・運用に関する実証的研究を中心に―」(研究代表者:鷲谷花)による上映会「やまがたと映画 「幻灯の映す家族」」が10月13日に開催されます。入場無料・予約不要ですので、ぜひご来場ください。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2013 (2013.10.10-10.17)
やまがたと映画 「幻灯の映す家族」
The Lantern Slide Show on the Postwar Japanese Families
◆日時:2013年10月13日(日) 10:00~12:00
◆場所:山形美術館
(山形駅前から「天童(荒谷経由)」「山寺」方面バス 美術館前下車徒歩3分/中心街「100円循環バス」 霞城公園(教育会館)前下車徒歩4分)
入場無料
英語字幕付上映/英文資料配付
Subtitled in English. Handout in English available
◆概要
戦時期の日本で復興した「幻灯」は、占領期から戦後1950年代にかけ、たとえば貧しい家庭の子どもたち、失業対策事業で働く労働者たちであっても、誰もが手作りできる草の根の映像メディアとして、教育や社会運動などに盛んに活用された。2011年の「幻灯の季節2」に引き続いての幻灯特集上映となる今回は、新憲法時代の恋愛結婚、ソ連からもたらされた妊娠・出産についての新知識、変わりゆく農村の三世代家族、戦災からの復興のかげで働く日雇い労働者、川崎の工業地帯で生活する子どもたちなど、戦後日本の「家族」の知られざる姿を、さまざまな角度から映し出す幻灯5本を、フィルムと幻灯機を用いて上映する。
◆上映作品
1.『トラちゃんと花嫁』(製作年不詳)
製作:小西六写真工業株式会社
作:松嵜與志人 画:古沢日出夫
カラー
早稲田大学演劇博物館所蔵
朗読:岡田秀則(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)
2.『痛くないお産 第一部 無痛分娩の知識』(1955年?)
監修:日本赤十字社産院・菅井正朝・謝国権
写真:佐藤省三
漫画:早瀬二郎
描画:上野武夫
製作:谷川義雄
協力:蒼樹社
製作:プロダクション星映社
モノクロ
神戸映画資料館所蔵
朗読:鳥羽耕史(早稲田大学文学学術院教授)
3.『暮らしのくふう 嫁の座―農家の婦人の暮らし方―』(1954年)
製作:暮らしのくふう・製作委員会
協力:丸岡秀子・矢口光子
出演:山形県南村山郡滝山村阿部善勇氏ご一家
配給:朝日スライド株式会社
オリジナル版はモノクロポジフィルムに着色
神戸映画資料館所蔵オリジナルプリントから複製したニュープリントを上映(協力:IMAGICA WEST)
朗読:鷲谷花(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)
4.『にこよん』(1955年頃)
製作:全日自労・飯田橋自由労働組合
脚本・演出・撮影:桝谷新太郎
配給:日本幻灯文化社
モノクロ
神戸映画資料館所蔵
朗読:紙屋牧子(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)
5.『自転車にのってったお父ちゃん』(1956年)
製作:東大セツルメント川崎こども会
作画・構成:加古里子(かこ さとし)
配給:日本幻灯文化社
オリジナル版はモノクロポジフィルムに着色
熊本学園大学水俣学研究センター所蔵オリジナルプリントから複製したニュープリントを上映(協力:IMAGICA WEST)
朗読:鷲谷花
【共催】
早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点 平成25年度公募研究「昭和期日本における幻灯(スライド)の復興と再発展―「教育」と「運動」のメディアとしての製作・流通・運用に関する実証的研究を中心に」(研究代表者:鷲谷花)
【協力】
神戸映画資料館
熊本学園大学水俣学研究センター
※この事業は公益財団法人三菱財団の助成を得て行われます
※上映作品のタイトル及び作品中には、今日では差別用語とみなされる語が含まれている場合がありますが、歴史的な資料であることを考慮して、初出時の記述をそのまま用いて上映することをご諒解ください。
◆お問い合わせ先
演劇映像学連携研究拠点事務局
Tel: 03-5286-8515 Fax: 03-5286-8516
Mail kyodo-enpaku_atmark_list.waseda.jp
(_atmark_は@にかえて送信してください。)