公募研究「「映画以後」の幻灯史に関する基礎的研究」
昭和幻灯会

演劇映像学連携研究拠点平成24年度公募研究「「映画以後」の幻灯史に関する基礎的研究」(研究代表者:鷲谷花)が主催する幻灯上映会が、下記の通り開催されます。

◆日時 : 8月26日(日) 19:00-21:10
◆会場 : 神戸映画資料館
◆料金:無料

◆概要
 「幻灯」―光源とレンズを利用した静止画像の拡大映写装置―は、19世紀末の映画の誕生に際して、技術面でも興行文化面でも多大な影響を及ぼしたことか ら、もっぱら「映画以前」の映像メディアとして関心を集めてきました。反面、「映画以後」の幻灯の運命については、映画の大衆的メディアとしての本格的普 及とともに歴史的役割を終え、衰退していったと、従来は理解されてきました。
 しかし、日本における幻灯は、戦時国策教育メディアとして1941年前後に復興を果たし、占領期にも、視聴覚教育を重視した占領政策のもと着実に需要を 伸ばし、そして戦後の一時期にめざましい発展を遂げることになります。幻灯は学校・社会教育の場で視聴覚教材として活用されたばかりでなく、誰にでも作 り、上映することのできる映像メディアとして、社会福祉運動、労働運動、反基地運動、原水禁運動など、戦後に勃興したさまざまな社会運動の教育宣伝目的に 幅広く活用されました。
 今回は、神戸映画資料館に保管されていた貴重な幻灯フィルムを、幻灯機を用いて上映し、併せて1950年代の幻灯史に関するレクチャーを行います。「前 映画」にも「映画の代用品」にも留まりきらない独自のポテンシャルをもつメディアとしての幻灯を再発見する貴重な機会にお立会いください。

(詳細はこちら)

第一部 19:00?19:50
上映『ぼくのかあちゃん』(約20分)
レクチャー「《生活芸術》としての幻灯」講師:鷲谷花

第二部 20:00?21:10
合唱付き上映『日鋼室蘭首切り反対闘争記録 嵐ふきすさぶとも』第一・二巻(約70分)

主催:早稲田大学演劇映像学連携研究拠点平成24年度公募研究 「「映画以後」の幻灯史に関する基礎的研究」(研究代表者:鷲谷花)
共催:プラネット映画資料図書館、神戸映画資料館


◆お問い合わせ先
演劇映像学連携研究拠点事務局
Tel: 03-5286-8515 Fax: 03-5286-8516
Mail kyodo-enpaku_atmark_list.waseda.jp
(_atmark_は@にかえて送信してください)