公開研究会 第3回「1938年問題研究会」
「スターリンと演劇ーー1930年代ソヴィエト政治史の側から」
演劇映像学連携研究拠点テーマ研究「演劇研究基盤整備:舞台芸術文献の翻訳と公開」(研究代表者:秋葉裕一)が主催する公開研究会が、下記の通り開催されます。入場無料・予約不要ですので、ぜひご参加ください。
早稲田大学演劇映像学連携研究拠点 翻訳プロジェクト
第3回「1938年問題研究会」(公開研究会)
◆「スターリンと演劇:1930年代ソビエト政治史の側から」
講師:塩川伸明(東京大学教授/ソヴィエト政治史)
司会:鴻英良(演劇批評家/ロシア芸術思想)
◆日時
2012年3月3日(土)15時00分~17時30分(14時30分開場)
◆場所
早稲田大学11号館711教室
http://www.waseda.jp/gradcom/about/guide/index.html#map()
◆概要:演劇映像学連携研究拠点「翻訳プロジェクト」では、平成24年度の翻訳テキスト選定に向けて、1930年代ヨーロッパ地域における文化と政治をめぐる相克に焦点を当てた研究会(「1938年問題研究会」、代表:鴻英良)を開催しています。
第1回(2011年7月)では鴻英良氏、内野儀氏、秋葉裕一氏にそれぞれロシア、アメリカ、ドイツにおける1938年の象徴的な出来事をめぐって考察いただき、第2回(2011年9月)では谷川道子氏に、ドイツの政治史・文化史をパノラマ的に解説いただき、ペーター・ヴァイスの『抵抗の美学』における問題系を議論してきました。
第3回の研究会では、ロシア政治史がご専門の塩川伸明氏を講師に迎え、ソヴィエト政治史の概説を講演いただきます。そのうえで、ロシア・アヴァンギャルド演劇が体制側に「抵抗」できずに包摂されていったプロセスの問題性を議論していく予定です。
また、当時のロシアとドイツの関係などにも留意しながら、必ずしもロシア芸術史の枠に留まらない問題を導き出すことを目指します。たとえば、クラカウワーの名著『カリガリからヒトラーへ』で示された見取り図は、ソヴィエト演劇の展開過程(およびその背後にある政治的背景)を考えるうえで参考になることでしょう。
◆主催: 早稲田大学演劇映像学連携研究拠点
平成23年度テーマ研究「演劇研究基盤整備:
舞台芸術文献の翻訳と公開」(研究代表者:秋葉裕一)
◆「翻訳プロジェクト」とは?
未邦訳または既訳が古びてしまった海外の重要な演劇テクストを国内の演劇研究者・批評家の協力の下で翻訳、その成果をウェブ上で無償提供するというプロジェクトです(2010年度より開始)。
昨年度は「ヨーロッパ世紀末転換期」における演劇論に焦点を当てドツ、フランス、ロシア、英米の4か国語の翻訳および成果公開を行いました。今年度はヨーロッパのみならず、中国やラテンアメリカにおける演劇論の翻訳公開をスタートする予定です。
◆「翻訳プロジェクト」HP
http://www.waseda.jp/prj-kyodo-enpaku/archive/trans/
◆お問い合わせ先
演劇映像学連携研究拠点事務局(担当:堀切克洋)
Tel: 03-5286-8515 Fax: 03-5286-8516
Mail kyodo-enpaku_atmark_list.waseda.jp
(_atmark_は@にかえて送信してください)