「日本映画における〈国家〉の表象と文化的〈公共性〉の構築に関する学際的研究」
公開研究会
「映画=表象の政治性」
◆日時
2012年1月28日(土)13:00~18:20
◆会場
立命館大学(衣笠キャンパス)創思館401-402
※入場無料・予約不要
◆研究会趣旨
「映画=表象の政治性」、これは何度も語られてきた主題のように思われる。これまで光彩を放つ多くの論者たちが、表象されたものと表象されなかったもの、両者の亀裂、覆い隠された亀裂からあふれ出す力=権力という観点で、この主題を語り続けてきた。実際、記号論や装置論、ジェンダー論やカルチュラル・スタディーズによるアプローチが、映画メディアと政治性の関係について一定の成果を果たして来たし、その後の初期映画研究やメディア論、イメージ人類学の分野でもまた、豊潤な議論が重ねられている。では、こうした諸議論を踏まえた現在、我々は「映画=表象の政治性」を語ることができるのか、またはできないのか。あるいは、主題それ自体を問いただすことができるとすれば、それはどのようにして可能になるのか。本研究会は、このような視座から「映画=表象の政治性」について様々に議論していくことを目的とする。
◆プログラム
13:00 開会の挨拶??
松谷容作(神戸大学人文学研究科学術推進研究員)
第一部「日本映画の政治学」
司会:松谷容作
13:10-13:35 山本佐恵(日本大学非常勤講師)
「戦時下の文化宣伝における「国家」の表象」??
13:40-14:05 池川玲子(実践女子大学他非常勤講師)
「「満洲」移民プロパガンダとジェンダ―――坂根田鶴子監督『開拓の花嫁』を中心として」??????????????
14:10-14:35 洞ケ瀬真人(名古屋大学・HYI客員研究員)
「監督者の創生――映画の生産と消費を担う監督像」
14:40-15:05 溝渕久美子
「映画法下における原作・シナリオの懸賞制度と映画の公共性」??????
15:10-15:25 前半質疑応答(15分、4人+司会)
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----- 休憩(15分)-----????????
第二部「歴史・理論・表象」
司会:増田展大(神戸大学大学院人文学研究科博士後期課程)??????
15:40-16:05 土山陽子(フランス国立社会科学高等研究院博士課程)
「映画と歴史叙述:第二次世界大戦の記録映像から」
16:10-16:35 岡本源太(京都造形芸術大学非常勤講師)
「アビ・ヴァールブルクと映画的想像力の政治学」?????
16:40-17:05 畑あゆみ(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局)
「60年代末?70年代の自主記録映画における「時間」の表象:シネマ・ネサンス作品を中心に」
17:10-17:35 篠木涼(日本学術振興会特別研究員)
「情動の測定から操作へ――ウィリアム・M・マーストンによる嘘発見器と映画の心理学をめぐる批判的考察」??????
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17:40-17:55 後半質疑応答(15分、4人+司会)
17:55-18:20 全体討議(25分、8人+司会)
研究会HP
http://cinematicrepresentation.blogspot.com/