共同シンポジウム
「映像に見る戦後の日本社会 1945年から現在まで」

演劇博物館演劇映像学連携研究拠点・平成23年度公募研究チーム
「日本映画における〈国家〉の表象と文化的〈公共性〉の構築に関する学際的研究」が主催する共同シンポジウムが、下記の通り開催されます。

共同シンポジウム
「映像に見る戦後の日本社会 1945年から現在まで」
Le Japon d'apres-guerre a travers ses films,
de 1945 a nos jours

◆日時 
2011年12月9日(金) 10:00-18:00 

◆会場
パリ日本文化会館(Maison de la culture du Japon a Paris/101 Bis Quai Branly 75015 Paris)

※入場無料・事前予約不要
◆使用言語:フランス語、一部日仏逐次通訳付

◆概要
 本シンポジウムは、映像に記録/表象された戦後の日本社会について、多様な視点から検討することを目的としている。日本学と視覚芸術分野の若手研究者が参加する日仏交流プログラムであることから、日本の内/外におけるイメージの受容の相違についても議論する。
 第一部では、「戦後の復興と冷戦下の核の脅威」をテーマに取り上げる。基調講演では、港千尋氏(多摩美術大学教授)が、日仏合作映画『ヒロシマモナムール』(『24時間の情事』)や写真・美術作品における広島の記憶とその再建のプロセスについて考察する。研究発表では、ドキュメンタリー、あるいはフィクションを通して描かれた原爆の記憶と核の存在について検討する。第二部では、高度経済成長期における日本独自の文化的発展を、視覚メディアの多様性とともに辿る。第三部の全体討議では、報道映像も含めた現代日本におけるメディア体験を考察し、これまで見てきた過去の映像資料との関係とともに議論を深める予定である。

◆プログラム
10:00?10:05 日本文化会館館長挨拶
10:05?10:10 開会の辞 ジャン=マリー・シェフェール(EHESS)

第一部(10:20-12:30)
「1945-60年代における戦後の復興と核の脅威」

10:10?11:10 基調講演
港千尋(多摩美術大学美術学部情報デザイン学科長・教授)
「『ヒロシマモナムール』―復興する広島と戦争の記憶」
(質疑応答)
11:10?12:30 研究発表/
土山陽子(CRAL-EHESS)
クロード・エステーブ(EHESS)
(質疑応答)
司会 ミカエル・リュケン(フランス国立言語文化研究所、以下INALCO)

第二部(14:00-16:50)
「高度経済成長と文化:写真、パフォーマンス、アニメーション」

14:00?15:20 研究発表
バーバラ・モーテス(INALCO)
グザビエ・マルテル(フランス国立美術館連合RMN)
(質疑応答)
司会 フィリップ・アズーリ(映画評論家)
(休憩)
15:30-16:50 研究発表
大澤啓(東京大学総合博物館特別研究員・INALCO)
増田展大(神戸大学大学院人文学研究科博士後期課程)
(質疑応答)
司会 アンドレ・ギュンテール(EHESS)

第三部(17:00?17:50) パネル・ディスカッション「広島から福島へ?歴史的映像と現実」
報告:松谷容作(神戸大学人文学研究科学術推進研究員)

17:50-18:00 閉会の辞 土山陽子

◆パリ日本文化会館 広報HP
http://www.mcjp.fr/francais/conferences-colloques/le-japon-d-apres-guerre-a-travers-290/le-japon-d-apres-guerre-a-travers

◆主催
◇早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点・平成23年度公募研究チーム
「日本映画における〈国家〉の表象と文化的〈公共性〉の構築に関する学際的研究」 (代表:山本佐恵)
◇フランス社会科学高等研究院(CRAL-EHESS)
http://cral.ehess.fr/

◆後援
◇笹川日仏財団 http://www.spf.org/ffjs/

◆お問い合わせ
◇早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点
(TEL:03-5286-8515 / FAX:03-5286-8516 /
E-MAIL:kyodo-enpaku_atmark_list.waseda.jp
※_atmark_は@に変えて送信して下さい)