公募研究5「近代日本演劇における〈西洋〉の受容と〈国民文化〉構築に関する発信型研究」

    研究代表者 松田幸子(筑波大学外国語センター準研究員)
    研究分担者 杉本裕代(東京都市大学知識工学部助教)
          山本佐恵(日本大学非常勤講師)
          吉田希実子(東京大学大学院博士課程)
          溝渕久美子(名古屋大学大学院博士課程)
          志賀亮史(劇団百景社主宰)

 ○研究成果概要(平成22年度)
 ①「高麗筑波研究集会」(松田幸子、山本佐恵):戦前・戦時期の日本と朝鮮の演劇・映画を通しての交渉の歴史を議論した。とりわけ、植民地政策として、いかに、演劇・映像メディアの可能性が模索されたのかを確認した。②「NTU Shakespeare Forum」(松田幸子、吉田季実子):シェイクスピア演劇が、宝塚などの現代の大衆文化のなかで、いかに改作・咀嚼されていくのかを議論した。③「台湾政治大学国際シンポジウム:Text, Image, Desire: Representations of Trans-national Popular Culture」(松田幸子、吉田季実子、杉本裕代):シェイクスピア演劇などの西洋文化が、現代の大衆文化のなかで、いかに表象されるのかについて、議論した。④自主講座「日本大衆文化と「人形の家」―明治期から現代まで」(松田幸子、吉田季実子、杉本裕代):劇団百景社の公演と連動して、イプセンの『人形の家』が、明治期から現代まで、いかに受容されてきたのかについて、とりわけジェンダーの点から考察した。⑤シンポジウム「近代日本演劇における〈西洋〉の受容と〈国民文化〉構築」(全研究分担者):「明治・大正期の演劇・映像メディアと近代的〈知〉の生成」をテーマにシンポジアムを開催し、今年度の統合をはかった。