連続講演会「現代・中東・演劇」のお知らせ
早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点
主催イベントのお知らせ
演劇博物館演劇映像学連携研究拠点では、2010年12月にシアターイワトで行われるドラマリーディング「紛争地域から生まれた演劇 その2 パレスチナ・トルコ篇」の関連企画といたしまして、中東地域における演劇の現在を考える連続講演会を開催いたします。
日程 2010年12月17日(金) 15:00~17:00
2010年12月21日(火) 16:30~18:30
会場 早稲田大学120-4号館101教室
(地下鉄早稲田駅3-a, 3-b出口から徒歩3分)
主催 早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点
協力 社団法人国際演劇協会(ITI/UNESCO日本センター)、PARC-国際舞台芸術交流センター
【入場無料・予約不要・日本語通訳付】
■概要
アラブ演劇というと、どこか謎めいた、危険と隣り合わせなイメージがつきまとう。2007年に日本でも上演されたイルホム劇場の『コーランに倣いて』は、象徴的な例であろう(この劇団の演出家マルク・ヴァイルは同年9月に何者かに殺害された)。もちろん、中東と一口にいっても、シリアとエジプトでは状況がちがうし、チュニジアとパレスチナでも状況がちがう。しかし、日本やヨーロッパで「流通」している中東地域の演劇は、自国での上演許可が下りないことも少なくない。
今回、早稲田大学演劇博物館(演劇映像学連携研究拠点)では、国際演劇協会および国際舞台芸術交流センターの協力を得て、イスラエル国籍パレスチナ人の俳優・劇作家であるターヘル・ナジーブ氏と、アラブ地域におけるアラブ演劇上演の支援団体〈ヤング・アラブ・シアター・ファンド〉のディレクターであるターレク・アブル=フェトーフ氏による連続講演会を行う。モデレーターには若手アラブ文学研究者の鵜戸聡氏を迎えて、中東地域で演劇作品を上演するとは一体どういうことなのかという問題を考えてゆく。
■講演詳細
「イスラエル/パレスチナにおける上演」
講師:ターヘル・ナジーブ(俳優・劇作家)
モデレーター:鵜戸聡(現代アラブ文学研究)
日時:12月17日(金)15:00~17:00
会場:早稲田大学120-4号館101教室
「現代中東地域におけるフェスティバル」
講師:ターレク・アブル=フェトーフ(演劇プロデューサー)
モデレーター:鵜戸聡(現代アラブ文学研究)
日時:2010年12月21日(火) 16:30~18:30
会場:早稲田大学120-4号館101教室
■講師紹介
ターヘル・ナジーブ(Taher Najib)
1970年生まれ。俳優として「イスラエル劇場」で働き、また多くの映画作品に出演する。2005年に戯曲『唾の届く距離』を発表、テルアビブで開催された国際演劇祭のほか、パリのブッフ・デュ・ノールやベルリンのシャウビューネなど、ヨーロッパ各国で上演されている。今回、シアターイワトで作者自身によるリーディングのため来日(16、18、19日)。
ターレク・アブル=フェトーフ(Tarek Abou Ei Fetouh)
エジプト生まれ。ブリュッセルを拠点に活動するアラブ演劇支援団体〈ヤング・アラブ・シアター・ファンド〉のディレクター。2004年より、中東におけるフェスティバル〈Meeting Points〉を開催している。今回、シアターイワトでシンポジウム「現在形の中東演劇」(18日)のために来日。
■モデレーター紹介
鵜戸聡(Satoshi Udo)
日本学術振興会特別研究員。アルジェリアを中心とする現代アラブ文学を専攻。レバノン演劇の字幕翻訳を手がけ、戯曲の翻訳にラビア・ムルエ「これがすべてエイプリルフールだったなら、とナンシーは」(『舞台芸術』、第12号)、共著に『アルジェリアを知るための62章』(明石書店)など。
早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点事務局
TEL 03-5286-8515
E-MAIL kyodo-enpaku_atmark_list.waseda.jp ※_atmark_は@に変えて送信して下さい